マンションの住人の方々

マンション・アパートの外壁メンテナンスでは住人の協力も必要

マンション・アパートの外壁メンテナンスは、賢い大家なら必ず行っている工事です。大家にとっては自分の資産を維持するために必要である反面、実際に住んでいる人間にとっては工事に伴う大量の水や塗料、さらには見知らぬ人間がウロウロするという事態になります。外壁メンテナンスで注意するべき項目を知って、トラブルのない生活を送りましょう。

 

大規模な物件の外壁メンテナンスは時間がかかる

マンション・アパートは、戸建てに比べて大きな物件です。太陽光や風雨による劣化があるため、資産価値を守る目的で定期的に外壁メンテナンスが行われます。外壁メンテナンスとは一般的に屋根塗装と外壁塗装の2つで、外壁の隙間をコーキング材で埋めるシーリングの打ち直しも含まれます。既存の塗料を高圧洗浄で吹き飛ばしてから改めて塗り直す手順になっており、個人が住んでいる不動産に対して行われる最も大掛かりな工事です。

工事の期間は、平均2週間から1ヶ月です。その間は業者の作業が最優先になるので、入居者やオーナーであろうとも邪魔にならないように生活するしかありません。特に、初日に行われる足場の組み立てと周囲に塗料が飛び散らないようにする養生では、業者が忙しなく動き回る上に甲高い金属音を響かせるので要注意です。基本的に住んでいる人間は工事中には我慢するしかなく、期間が長いことから一時的に他に住むことも難しい状況となります。

 

外壁メンテナンス中は日常生活に制限がかかる

外壁メンテナンス中は、日常生活に制限がかかります。ベランダに洗濯物を干さない等の制限が多く、工事が続いている間はベランダや窓は覆われたシートによって光があまり入ってこない環境です。現場では色々な職人が外壁の近くで動き回るので、外から覗かれないように遮光性が高いカーテンを閉めておくことも大切な項目となります。事故の予防や作業漏れがないように職人同士が大声で話し合うため、デリケートな方は日中には外出するのも一つの手です。工事は視界を確保できる昼間に行われるので、夕方には業者は機材を片付けて撤収します。

ベランダに設置されている空調用の室外機については、使用できる形で養生するケースが大部分です。原則的に室内にいる限りは普通に生活できるので、洗濯物については乾燥機を使うかコインランドリーで済ませましょう。現在では刺激臭があまりない塗料を用いていますが、気化した化学薬品や飛び散った塗料が入ってこないように窓はしっかり閉めておいた方が賢明です。

 

駐車場を利用している方は一時的に移動する必要がある

人が生活するためのマンション・アパートでは、物件に月極駐車場が併設されている事例がよく見られます。外壁メンテナンスでは業者が多くの人員と機材を運び込むので、大型のバンやトラックで現場まで駆け付けるのが普通です。併設されている駐車場は業者の車を停めておくのと作業用の機材を準備するのに都合が良く、一時的に入居者の使用が制限される場合があります。事前にお知らせのチラシが配られるので、きちんと読んで指示に従いましょう。予定通りに工事が進まないと工期の延長や手抜き工事にもなりかねないため、工事に協力することが大事です。

業者は夕方になったら帰っていくので、朝から日中にかけて駐車場の使用ができなくなるパターンが目立ちます。昼勤で働きに出ている方は特に問題ありませんが、夜勤で昼に寝ている方はどこか別の場所に車を停めることになります。土日祝日といった、外に出なくても良い日にも注意しましょう。駐車場へ塗料が飛び散る可能性は高いので、愛車を汚したくない方は事前に配布されたチラシの注意事項を必ず守るべきです。

 

足場があることから作業員がベランダにも出入りする

外壁メンテナンスの間は、マンション・アパートをぐるりと囲む形で足場を組みます。作業する職人のための足場で、配管と金属板を組み合わせて作成します。地面から屋上まで歩いて移動できる状態になるから、工事期間には見知らぬ作業員が自分の部屋の周囲をウロウロすると心得ておきましょう。足場の外側には飛び散り防止のシートが張ってあるので、外部から見えない環境になります。足場を組む作業は専門の業者が1日がかりで行うので、解体されるのは工事が全て完了した後です。

作業の関係でベランダにも立ち入ることが多く、事前に置いてある物を片付けておくことをお勧めします。高圧洗浄における大量の水や塗料を扱うので、外壁メンテナンスが全て終わるまではベランダ側の窓は開けることもできないのが普通です。ベランダで植物を育てている方やインテリアを飾っている方は、早めに部屋の中に退避させておきましょう。足場が長期間そのままになり、空き巣などの悪意がある人間から狙われやすい環境になるので戸締りを念入りにしておくのもポイントです。

 

業者から迷惑をかけられたら大家や管理会社に連絡

現場の作業員については、工事を請け負った業者が管理しています。もしも作業員から迷惑をかけられたら、すぐに大家か管理会社に連絡しましょう。作業員に直接苦情を言っても効果が薄い上に逆ギレされてしまう恐れがあるので、工事を依頼した大家を通して業者の現場監督に伝えるのが一番です。優良業者では工事中の作業員の動向もキッチリ管理していますが、手抜き工事を当たり前に行う悪徳業者では作業員のモラルも低い傾向にあります。ともあれ、業者が動く範囲には私物を置かない、外から見られる範囲で個人を特定できる情報を与えないのが鉄則です。

業者としても外壁メンテナンスの工事が進まないと困るので、数日前にはチラシを投函して具体的な日程と注意事項を伝えます。原則的にその注意事項を守っていればトラブルにはならないから、工事期間中は多少の不便な状態は我慢しましょう。事前に連絡された注意事項を守らずに被害に遭った場合、十分な補償がされないケースもあり得ます。マンション・アパートの工事中の生活では、工事による騒音、養生されたことでの窓の開閉の禁止、周囲に不特定多数の人間が動き回ることに耐える必要があります。